#12 まだまだ続く暑い日…汗かくこの時期は洗顔法にご注意しましょう

2017.08.28

 夏は皮脂の分泌が増え、肌のてかりやべとつきが気になります。そうなると、スキンケアもノンオイルでさっぱり系が良いと思い込みがちですが、乾燥対策も忘れてはいけません。大人の女性の肌は一年を通して乾燥しやすいからです。皮脂の分泌が増えてべとつく一方で乾燥しているところもあるという人がとても多いのです。

洗顔法を変えるだけでなくなる肌トラブルが多い

次の項目で思い当たることはないか、チェックしてみてください。
  • 洗顔後のつっぱり感が強い。
  • 夏でも肌が乾燥する。
  • 化粧のりが悪く、化粧崩れもしやすい。
  • 毛穴が目立つ。毛穴の汚れが目につく。
  • ニキビができやすい、シミや小ジワができやすい。
  • 最近、肌が過敏になってきた。
 こういう肌のトラブルの原因は、間違った洗顔法にあることがたいへん多いです。もちろん他の原因が加わっている場合もありますが、まずは洗顔方法を見直すことから始めてみてください。それだけで肌トラブルが改善されることも意外に多いものですよ。

 正しい洗顔方法とは、ひとことで言うなら「角質を痛めない洗顔法」です。必要以上に洗浄力の高い洗顔料を使ったり、さっぱりするまでゴシゴシこすったり・・・よくしてしまいがちな、いわゆる“間違った洗顔”は、「古い角質を取り除けば透明感が増す」と思い込んでいるからではないでしょうか。角質とは、表皮の細胞が基底層で作られてから徐々に上へ上へと押し上げられ、核を失った層になったものです。肌細胞の4週間の寿命のうち、半分の2週間が角質の状態です。そして、この2週間の間は肌表面でバリアとなって、次の角質ができるまで肌を守り、2週間経つと自然に垢となって剥がれ落ちていきます。つまり、2週間経つ前に外部からの力で角質を剥がし落としてしまうと、肌はバリア機能を失ってしまうのです。そして、表皮は急いで次の角質を作らなければならなくなり、できた角質は未熟で、本来の役目を十分果たせないものになってしまいます。この悪循環が「ターンオーバーの乱れ」と言われるものです。ですから、長い目で見て美しく健康な肌を保つために、まだ役目を果たしている最中の角質を無理矢理剥がしてしまうような洗顔法は避けなければなりません。
水分と脂分のバランスが大事

お気に入りの石鹸が毎日の洗顔を楽しくする。

 角質を傷つけない洗顔法として、押さえておきたいポイントは次のようなものです。

 メイク落としには界面活性剤の力でメイクの油分を乳化させるタイプではなく、メイクをオイルになじませて浮かせるタイプのものがオススメです。界面活性剤は角質同士を繋いでいる脂質まで溶かしてしまうので、角質の剥がれを促進してしまうのです。クレンジングの後、肌に残るぬめりはクレンジング剤の油脂なので、次の石鹸洗顔で洗い落とします。クレンジング剤をすすぐとき無理にぬめりを取ろうとこすりすぎないよう注意しましょう。その後の石鹸洗顔は、石鹸を十分に泡立てて、まず皮脂の多いTゾーンから洗います。洗う指先は顔の皮膚に直接触れる感じではなく、泡を皮膚の上で転がす感じでソフトに洗います。皮膚が上下左右に引っ張られて動くようでは洗い方がきつすぎます。すすぎの時も皮膚同士を摩擦させないよう、ぬるま湯をバシャバシャかけるようにしてすすぐことがポイントです。シャワーを使うのも良いでしょう。

 毎日の洗顔を楽しくするコツは、お気に入りの石鹸を持つことです。泡立ちの良さ、泡のきめ細やかさ、香り、肌への優しさなどで、これと決めた石鹸で毎日洗顔することは、女性を幸せな気持ちにさせるものです。そうすれば洗顔の仕方も自然にお肌に優しくマイルドになりますよ。

 まだしばらくは暑い日が続きそうで、汗をかく量も多いと思います。汗でふやけた角質層をゴシゴシ擦るような洗顔をすると、それまでのスキンケアを台無しにするようなダメージを肌に与えてしまうこともあります。顔を洗ってさっぱりしたいと思うことが多いこの季節こそ、肌に優しい洗顔を心がけたいものですね。
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