#3目立つ毛穴は汚れを取るより冷やす、そして引き締める

お肌の悩みで多い「毛穴」の開き。毛穴を気にする人は多く、肌の悩みの上位にランクインしています。けれどもその割に毛穴のことを知っている人は少ないようです。例えば、毛穴の大きさは、髪の太さ細さと同じように遺伝的なものなので、簡単に小さくなるということはありません。

毛穴の大きさは遺伝による部分が大きい

もちろん、かえって間違ったケアで目立つようになることもありますし、加齢や不規則な生活、喫煙によって目立ってきてしまうこともありますが、小さくなったり大きくなったりはしないと考えてもらったほうがよいです。毛穴が黒く見えると気になさる方も多いですが、よく鏡に近づいて見てもらうと、毛穴だけでなくニキビや炎症のあとが目立っていることに気づいてもらえると思います。鼻の穴と同じで、そうした皮膚のくぼみが光に当たると黒く見えるので、毛穴の黒ずみのように思えてしまうだけで、汚れが詰まっているわけではないのです。毛穴は皮脂を分泌する器官なので、皮脂が詰まっていても当たり前。毎日普通に洗顔していれば落ちるのです。ただ洗顔後も皮脂が残っていたり、逆にこすりすぎたりすると、皮脂と古い角質が混ざり合って毛穴にフタをする「角栓」になり毛穴が詰まってしまうこともあります。これがいわゆる「詰まり毛穴」です。鼻や額などTゾーンに多いのが特徴です。

詰まり毛穴に良いと言われる毛穴パックに効果はあるのか

鼻に貼って剥がすタイプのものは、一度にたくさんの角質が取れるのでとても驚きますよね。ただ、同時に肌に刺激を与え、必要な肌表面の角質まで取り除いてしまうので、何度も繰り返すとかえって毛穴が広がってしまいますからやりすぎはNGです。角質層が崩れてお肌のバリアが低下してしまいます。改善するにはまず毎日の洗顔で皮脂をきちんと落とすこと、そして角質のケアが効果的です。毛穴は周りの角質か角化して厚くなることで塞がれて、より目立つこともあるので酵素洗顔やピーリングで古い角質を取り除くケアをするのもおすすめです。余分な角質を取り除くと肌が柔らかくなりますから、毛穴も目立たなくなります。敏感肌の方は回数を少なめにし、ピーリング料の成分なども自分に合ったものを選びましょう。

角質ケアの他に、毛穴を目立たなくする方法

毛穴そのものをなんとかするのではなく、肌のたるみを解消するだけでも、毛穴は随分と目立たなくなります。肌の表面がたるむと、毛穴が広がるというより、緩んで縦に長い楕円形になります。涙の形に似ているので「涙毛穴」と言われることもあるようです。こうした毛穴は冷やして引き締めるのが一番です。
蒸しタオルを使って毛穴を開き汚れを取る方もいらっしゃいますが、これでは毛穴の奥の汚れが落ちないだけでなく逆に毛穴を目立たせ、さらにそこに汚れがたまりやすくなってしまいます。夏などは汗腺が開きますので、汗腺の汚れを落とす効果はありますが、その場合も必ず後でしっかり冷やして、毛穴を引き締めましょう。オリビアのオススメは、夏だけホワイトローションを冷蔵庫で冷やしておき、パッティングします。引き締め効果抜群ですよ！化粧崩れも防いでくれます。また、洗顔後、次のような３ステップお手入れもオススメです。

1. 通常の洗顔後、Tゾーンから小鼻だけをダブル洗顔し、水でよく洗い流す
2. オリーブスクアランで顔全体を保湿する
3. 保冷剤にハンカチを巻いて、毛穴の気になる部分に軽く押し当てる

ほおに多く見られる「たるみ毛穴」は「詰まり毛穴」とは異なり、真皮のコラーゲンが変質し、肌が毛穴を支えきれなくなって垂れてくることからも生まれます。放っておくと連なってシワになってしまうタイプで、こちらも気になります。加齢のせいだけでなく不規則な生活やダイエットによる肌老化が原因なので、コラーゲンの減少・変性といった肌老化を食い止めることが重要です。目元のシワ対策のクリームに配合されているレチノールも効果的だと言われていますので、お持ちのかたはたるみ毛穴にも使ってみてはいかがでしょうか。